当院は心臓病、カテーテル検査・治療、人工透析の専門病院です。

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今月のトピックス

放射線科 胸部レントゲン撮影について 2017年1月号

胸部レントゲンの疑問を簡単にまとめました。

●どんな時に撮影するの?
胸が痛い、咳が続く、息が苦しい、足のむくみがひどい、手術の前後、検診など

●どんなことがわかるの?
肺がん、肺結核、肺炎、気胸、胸水、胸部大動脈瘤、心臓の拡大(拡張型心筋症、弁膜症など)など

このような病気が発見されることがありますが、胸部レントゲンは一枚または二枚だけの写真で大まかに見ていますので、必ず発見できるわけではありません。胸部レントゲンから異常な像を発見して、採血やCT、MRIなど他の検査で病気がどうか判別していくことも多くあります。 肺の病気だけでなく心臓の大きさや大動脈の拡大などもわかりますが、狭心症や不整脈などはわかりません。

●被ばくはどのくらいあるの?
胸部レントゲン撮影の被ばく量は0.02~0.1mSvぐらいです。日常生活でも私たちは放射線を浴びています。これは宇宙や大地から発生している放射線で自然放射線といい、日本では年間1~2mSvの被ばく量ですので、胸部レントゲンでの被ばく量が少ないことがわると思います。飛行機に乗っても被ばくします、これは上空では宇宙線を浴びる量が増えるためです。東京とニューヨーク間を飛行機で往復した時の被ばく量と胸部レントゲンの被ばく量は同程度と言われています。

  FPD(フラットパネルディテクター)という検出器が撮影台に入っています。FPDはレントゲンを光に変換し電気信号を作ります。
  撮影後、レントゲンが電気信号になり数秒でモニター画面に表示されます。


この画像は診察室内などの専用PCで見ることが出来、スムーズな診療を行うことが可能です。
  ノートPCと無線のFPDもあり、救急外来や病室などでもスピーディーな撮影が行えます。