当院は心臓病、カテーテル検査・治療、人工透析の専門病院です。

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今月のトピックス

検査科 2016年11月号

肺年齢
  • 一秒間に吐ける息の量(一秒量)から、同世代、同年齢の方に比べて自分の呼吸機能がどの程度にあるかを知る指標です。
  • 呼吸機能検査を、肺年齢という表現で表す事によって、自覚症状がまだ出ていない早期の呼吸器疾患(主に慢性閉塞性肺疾患(COPD))患者に自覚を促し、肺の健康維持、病気の予防につなげ、禁煙指導の向上を図る目的にもなります。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは
従来、慢性気管支炎、肺気腫と呼ばれてきた疾患です。
慢性気管支炎、肺気腫を含む COPDは、タバコによる気道や肺胞の炎症で 生じ、肺の働きが低下します。
COPDになる と正常な呼吸が困難になり、咳、痰、息切れ などの症状がみられるようになります。

★岩槻南病院では、ワンコイン検診でも肺年齢の測定が出来ます★

肺年齢のとらえ方
結果の肺年齢を見るのではなく、必ず結果に対する評価コメント(COPD病気分類)を参照して下さい。

グループ 評価コメント 詳細コメント
異常なし(A) 異常なし 肺疾患の可能性は低いです。同性同年代の平均値に比べて数値が良く、今後も定期的な肺機能検査を続けて健康を維持してください。
境界領域(B) 境界領域
(現地点では異常なし)
同性同年代の平均値に比べ数値がやや悪く、今後も定期的な肺機能検査を続ける必要があります。
肺疾患の疑い(C) 肺疾患の疑い
<要精密検査>
COPDの可能性は低いですが、洞性同年代の平均値に比べて数値が悪く、他の肺疾患の疑いがあります。専門医による再検査が必要です。
COPD軽症の疑い(D) COPDの疑い
<要経過観察/生活改善>
軽症COPDの疑い。現段階で自覚症状が無くても放置すると重症化する恐れがあります。専門医による再検査が必要です。
COPD中等度~
 最重症の疑い(E)
COPDの疑い
<要医療/精密検査>
5中等症以上のCOPDの疑い。専門医による再検査が必要です。適切な治療を早期に行う事で症状を改善し、疾患の進行を抑制する事が出来ます。

肺の健康維持や疾患の早期発見に努めましょう!

検査参考