当院は心臓病、カテーテル検査・治療、人工透析の専門病院です。

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今月のトピックス

栄養科便り 2016年06月号

全国における熱中症による救急搬送人員数  累計5万5852人 (平成27年5〜9月まで)そのうち7月の搬送人員は2万4567人と調査以来最多!

全国における熱中症による救急搬送人員数  累計5万5852人 (平成27年5〜9月まで)
そのうち7月の搬送人員は2万4567人と調査以来最多!

熱中症のピークは7月

もうすぐ夏を迎えるこの時期に気にしておきたいことは熱中症対策です。

夏は健康な人であっても体調を崩しやすいもの。いわゆる「夏バテ」は、睡眠不足・汗をかくことによる水分・ミネラルのバランスの崩れや、エアコンのきいた室内と外気温の差による体温調節の乱れなどいろいろな要因があります。

熱中症を予防するためには適切な水分補給が大切

水分は「水」が基本でよいと思われます。

2015年の病院フェアでは、飲み物のエネルギーを砂糖に換算した展示をしました。皆さんがよく飲むような炭酸飲料や缶コーヒー、100%果汁のジュースなどのエネルギーを糖分にあらわすと、多いものではペットボトル(500㏄)の中に、スティックシュガー(3g入り)で20本近い砂糖の量に相当するようです。

飲み物は液体なのでたくさん飲めてしまいますが、実は意外とエネルギーがあるようです。
以前に開催したフェアに訪れてくださった方々のほとんどが驚かれていました。

   

水分補給のタイミング

睡眠時、入浴時、作業時などの前後にコップ一杯!

そのほかに「ちょっと汗をかいたな」というタイミングで少しずつ飲むのがコツです。がぶ飲みしたくなる状態までは、我慢せず、ちょっとずつがポイントです。
上手にエアコンを使ったり、衣服で調節したり、外出のタイミングを工夫したりすることで、夏バテも防いでいきましょう!

とかく「飲み物をとらなくては」「塩分をとらなくては」という意識に傾きがちですが、実は食物からも多くの水分をとっています。

また食事には塩分が含まれているので、食事をきちんとしていれば脱水で失われるミネラル(ナトリウム)も確保することができるのです。

つまり、まずは朝・昼・晩とリズムを保って食事をしていることも大切なのです。

栄養科 元気出る! 夏のおいしいレシピ!
夏野菜のラタトゥイユ しょうが風味

トマト:2個(300g)
赤パプリカ:大1個(150g)
ピーマン:大2個(60g)
玉ねぎ:1個(200g)
なす:3本(240g)
ズッキーニ:1本(200g)
にんにく(みじん切り):1かけ分
しょうが(みじん切り):2かけ分
オリーブオイル: 大さじ2
塩:小さじ3/4  ローリエ(あれば):1枚
しょう油:小さじ1  塩:少量

作り方


トマトはヘタを除いて角切り(1.5センチ程度)に切る
ほかの野菜も同じくらいの大きさに切る(なすは一度水にさらしておく)

① 厚手のなべにオリーブオイル、にんにく、しょうがを熱し、
  玉ねぎ・ズッキーニ・なす・ピーマン・パプリカを炒め、ふたをして
  しんなりするまで蒸しながら炒める
② トマトを入れて混ぜ、煮立ったら途中混ぜながら10分ほど煮る
③ しょうゆと塩で味を調える

温かいままでも冷たくしてもおいしくいただけます。
(塩分やカリウムなどの指導を受けている方は、調味料や食べる量などについて普段の指導を守っておきましょう)
(密閉容器に入れて冷蔵保存で4~5日保存が可能です)